
こだわり空間で気持ちにゆとりが持てました。
玄関ドアを開けると、玄関土間のタイルが右側に長く延びているのが特徴的なMさんのお住まい。土間はリビングに面しているので、リビングが横幅の広い玄関ホールのようにも思えます。「以前は暗くて狭い玄関で家族が渋滞していたのですが、今はみんなで一斉に出掛けることができます。」それをあらわすように、土間には家族分の靴が仲良く並んでいます。
土間の南側には掃き出し窓があり、リビングの一番日当たりの良い場所が土間になっているとも言えます。「大きな窓から光は入れたいけれど隣家の視線が気になる」と見つけた解決策は、仕切りの扉を付けることでした。普段はほとんど閉めているという扉は、パナソニックのクラフトレーベルのオーダー品。天井いっぱいの高さなので、開けていても違和感がありません。ガラスの大きな扉にしたので明るさも問題なし。柔らかな光が心地よい程です。
「その代わり緑がたくさん見える東側を大きな窓にしてもらいました」とご主人さん。東向きの窓は、朝日が差し込んで気持ちのいい朝を迎えられる。庭で遊ぶ子供たちの様子がよく見える位置にあるのも良いところなのだそう。
「キッチンからの眺めが好きすぎて、いつもここにいます」と笑う奥さん。 確かに、ご主人さんとお子さんの定位置というソファも、壁に映し出されたプロジェクターの画像も、お子さんが宿題をするダイニングテーブルも一気に見渡せるベストポジション。洗面脱衣室にも隣接しているのでキッチンに居ながら、支度中の家族とミラー越しに話しているのだとか。子どもの歯磨き中は「ちゃんと磨きなさいよー!」と声かけを欠かさずに。
その洗面台のタイルは工事中にDIYさせてもらったという思い出深い場所。ご自身でやってみて職人さんの凄さを実感しつつも愛着はひとしお。
2階にはご主人さんの夢だった趣味室があり、こだわりのセレクト品が所狭しと詰め込まれ、まるでコレクションルームのよう!雑貨や有名サッカー選手のサイン入りシューズも目を引きますが、一緒に飾ってあるのは息子さんのファーストシューズ。思い出も詰め込んだ場所となっているようです。
リビングに面した広い土間、スペースをしっかり取った趣味室。リビングなどに比べ、優先順位が下がってしまいがちなスペースにこそこだわりを持って考えられたお住まいは、家族の気持ちにゆとりと笑顔をもたらしていました。